この春はゆるふわ愛されインディ・ジョーンズでキメちゃおう☆
先週休館日だったためタイミングが完全にズレていて
何とも今更なのですが…
タイトルの通り、4月17日は恐竜の日だったそうです。
アメリカの古生物学者ロイ・チャップマン・アンドリューズ
が、ゴビ砂漠へ向けて出発した日で、この探検調査で
世界で初めて恐竜の卵と巣の化石が発見されたんだ
そうですよ。初めて知った。
(ちなみにこのアンドリューズさん、インディ・ジョーンズ
のモデルの1人になったとも…)
さて恐竜と言えば。
今夏公開の『ジュラシックワールド/炎の王国』が楽しみ
過ぎますねー♪とりあえず前売り券2回分買うのは決定
事項です。同じ作品を映画館で複数回見るなんて、貧乏
人の私には贅沢の極みですが、前回のジュラシックワー
ルドがテレビに入った際に、もう1回映画館で見れば良か
った(>_<)と、ものすごく思ったのでこれだけは贅沢させて
もらおうと思います、はい。3回見るかどうかは要検討。
公式サイトでは予告動画も公開されてますよ。赤ちゃん
ブルーがかわいいのです。
映画公開前に前作がいくつかテレビ放映されるのも楽しみ。
何回見ても飽きません。
恐竜担当の坂西でした。
インディ・ジョーンズという病気
丁寧に作られた映像資料や
インディ・ジョーンズ大応援サイト♪
Borg McEnroe(2017 スウェーデン、デンマーク、フィンランド)
監督:ヤヌス・メッツ
脚本:ロニー・サンダール
製作:ジョン・ノーステッド、フレドリック・ウィクス、トレーム・ニカストロ
出演:スヴェリル・グドナソン、シャイア・ラブーフ、ステラン・スカルスガルド、ツヴァ・ノヴォトニー、ロバート・エムズ、レオ・ボルグ
①キャラ立ち抜群な好対照のライバル
80年代のスポーツ選手を描いた映画が、増えてきましたね。
があって、があって。
これはビヨン・ボルグとジョン・マッケンローを描いた映画。1980年のウィンブルドン決勝を焦点に、対照的な二人のライバル関係を描きます。
ボルグとマッケンロー。テニスに詳しくない僕でも当たり前のように知ってる、当時のスーパースターです。
すごくキャラが立ってるんですよね。子供にもわかりやすいキャラクター。
長髪に髭のキリストみたいな風貌で、機械のように沈着冷静、哲学者のようなクールな物腰で氷の男と呼ばれるビヨン・ボルグ。
ロックミュージシャンみたいなチリチリヘアーで、試合中も悪態を撒き散らし、常に感情を全開にして戦う、“悪童”ジョン・マッケンロー。
マンガかい!ってツッコミたくなるような、典型的な王道ライバルキャラですね。むしろマンガがコピーしてるんだけど。
現実の時点でこれだけキャラが立ってるから、映画もとてもシンプルにわかりやすくて、見やすいです。
でも、みんながそう思い込んでるそのキャラは、本当に彼らの本質だったのか?
虚飾の影にある彼らの本当の姿が、少しずつ見えてくる。そこが、この映画の大きな見どころになっています。
②氷の男の本当の姿
5連覇を目前にして激しくナーバスになり、ピリピリムードのボルグ。
生活のあらゆることに験を担ぎ、ホテルの部屋も車もタオルの数もすべて同じ。毎晩欠かさずすべてのラケットを入念にチェックし、低温にした部屋で脈を測る。
徹底して自分をコントロールする神経質さは、最初のうちは氷の男のイメージ通りに見えるんですが、やがて違う様相が見えてきます。
途中に挿入される少年時代のエピソードによって、かつてのボルグが試合中に暴言を吐いて出場停止に追い込まれる問題児だったことが明らかになります。
所属チームに見放され、「あなたの階級ならホッケーでもやった方が…」とまで言われたボルグは、コーチとの出会いによって怒りを抑え込むことを学び、トップ選手へ突き進んで行くことになります。
つまり、氷の男とかコンピュータとか言われる彼のクールさは、表面上のことでしかなかった。
むしろ荒れ狂う感情をなんとか抑え込むための、精一杯の虚飾だった…と言うことが明らかになるんですね。
トップ選手になるために、ずっと感情を抑えつけてきた。だから、今のボルグはもはや爆発寸前。
マスコミやファンの前では相変わらずジェントルマンだけど、気を許せる婚約者やコーチの前では感情を溢れさせてしまって、怒りやイラつきをぶつけてしまいます。
愛する人たちを傷つけて、より孤独を深めていくボルグ。余裕しゃくしゃくに見える華麗な表面の裏に、そんな人間臭さがあることを、フラッシュバックを交えながら丁寧に描写していきます。
③テニス大好き少年マッケンロー
一方のマッケンローはボルグの正反対。不満も怒りも隠そうとせず、一切抑え込むことなく暴言を撒き散らし、大観衆のブーイングを浴びていくわけですが。
でも、彼がただメチャクチャなことを言っているのかと言えばそうではない。彼はただ、テニスに関することしか言っていない。
アウトじゃなくインだと思ったから、そう言い張る。鳩の声がうるさくてサーブに集中できないから、うるさいと言う。
文句を言うのは、それだけ一球に賭けているから。誰よりも真剣にテニスに臨んでいるから。そうとも言えるわけですね。
だから、試合後の記者会見で暴言のことばかり聞かれて、彼は「テニスのことを聞け!」とイラつくことになる。
彼はいわば大人になりきれない、テニス大好き少年。テニスが好きすぎて、周りの人の目に気が回らない。
そんなマッケンローの姿を見て、ボルグは少年時代の自分自身を重ねることになります。
ボルグとマッケンローの違いは、感情を抑え込むことを学んだかどうか。
ボルグが感情を覆い隠すことでトップ選手に上り詰めたのに対して、マッケンローは感情をさらけ出したままでここまでやって来た。でも、根っこは同じなんですね。
言いたいことを言っているから楽かと言えば、決してそんなことはなくて。皆に憎まれ、嘲笑されるマッケンローは孤独に苦しむことになります。
感情を抑えつけて苦しむボルグと、感情をさらけ出して苦しむマッケンロー。共通しているのは、どちらもテニスで勝つために苦しんでいるということなんですね。
④二人にも映画にも、テニスのことしかない!
本作は本当にストイックな映画。余計なものが何もくっついていない映画です。
例えばでは、テニスだけでなく男女差別の問題や、ウーマンリブ運動の問題。更にはLGBT問題まで、様々な要素が付け加えられていました。
本作は、テニスだけ。潔いまでに、ただテニスというスポーツにまつわることだけを描いています。
それは、主役であるボルグとマッケンローが、本当に心底テニスのことしか考えていないから。
ボルグなんて、もう既に4連覇してて、大金持ちで世界中にファンがいて、もっと余裕を持って人生を楽しめばいいのに…なんて思っちゃうじゃないですか、我々凡人は。
でも、それどころじゃないんですね。モナコの超高級住宅に住んでてもフェラーリに乗ってても、常に考えてるのはテニスのことだけ。毎日ひたすら練習練習。
こんなに強いのに、次に負けたらどうしようという不安に取り憑かれてビクビクしている。人生を楽しむどころじゃありません。
マッケンローの方は楽しんでいるように見えて、パーティーに行ってもやっぱり気になるのはテニスのこと。
昨夜は楽しく遊んでいた友人とも、試合になれば口も聞かない、目も合わせない。
試合に勝つために、親しい友人も失ってしまう。それでも、テニスを優先せずにはいられない。
要は二人とも、度を超えたテニス馬鹿。テニスに打ち込み過ぎていて、生きづらくなるほどになっています。
もっとほどほどにしていれば、生活の楽しみも友情も失わないのに、そんなふうには生きられない。人生のすべてをテニスに注ぎ込んでしまう、そんな生き方を止められない。
でも実際、トップに立つスポーツ選手って、そういうものなんでしょうね。
人生のすべてを犠牲にして、ただそのスポーツだけに打ち込まない限り、トップになんて立てない。
そして、そんな生活をただひたすらに続けない限り、トップに立ち続けることはできない。
トップアスリートの物語って、本当はこうしかならないのかもしれません。
毎日ひたすら練習ばかり。他のドラマは何にもなし。
それじゃなかなかお話にならないからか、そこまでストイックなアスリートの映画ってめったにないですね。
本作は、余計な装飾のない本来のトップアスリートの姿を描いた、希少な作品とも言えそうです。
⑤いい試合が観れます!
二人のテニス馬鹿の物語は、1980年7月6日のウィンブルドン決勝戦に集約していきます。
これは、長いウィンブルドンの歴史の中でも語り継がれる名勝負。
もしあなたがこの試合について何も知らないなら、何も調べないで観ることをお勧めします。
僕は全然知らなくて、どっちが勝つかもわからないままで。
おかげで、本気でハラハラして、リアルタイムの実況中継を見るように、興奮して見ることができました。
面白いのは、試合の後。空港で出会ったボルグとマッケンローが言葉を交わすシーン。
あんなにピリピリして、言葉も交わさず目も合わさなかった二人が、すっかり穏やかなムードになっていて。
まるで旧知の仲の友達同士のように、打ち解けて言葉を交わしている。
他の人は入っていけないような、親密な関係が出来上がってしまってる。こんな関係を築けるのも、スポーツの特質と言えるでしょうね。
ものすごい孤独や苦しみがあって。傍目には「ちょっとおかしいんじゃないか」と思えるような、行き過ぎたような努力と自己犠牲があって。
でもその果てには、トップに立った者にしか見れない景色、築けない人間関係がある。
あらためてスポーツって凄い…ということを、感じさせられた映画でした。
22,078円
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映画のクライマックスとなった試合の本当の映像はこちらのようです。
612円
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シャイア・ラブーフといえばインディの息子を思い出すんですが、この役は続きはなさそうですね…問題児ラブーフにマッケンローはぴったり。
3,966円
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アベンジャーズからマンマ・ミーアまで、いろんなところで目にするスウェーデン俳優ステラン・スカルスガルドはこの映画が印象的でし
。
インディ・ジョーンズ 父の苦労は見えにくい。
インディ・ジョーンズ もしもし、未来ですか?
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