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♦スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望御紹介
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(スター・ウォーズ エピソードフォー/あたらなるきぼう、原題:Star Wars: Episode IV A New Hope)は、
1977年に公開されたアメリカ映画。
スター・ウォーズ
エピソード4 新たなる希望
Star Wars Episode IV
A New Hope
Star Wars Logo 2.svg
監督
ジョージ・ルーカス
脚本
ジョージ・ルーカス
製作
ゲイリー・カーツ
リック・マッカラム(特別篇)
製作総指揮
ジョージ・ルーカス
出演者
マーク・ハミル
ハリソン・フォード
キャリー・フィッシャー
アレック・ギネス
ピーター・カッシング
音楽
ジョン・ウィリアムズ
撮影
ギルバート・テイラー
編集
ポール・ハーシュ
マーシア・ルーカス
リチャード・チュウ
製作会社
ルーカスフィルム
配給
20世紀フォックス
公開
オリジナル版
アメリカ合衆国の旗 1977年5月25日
日本の旗 1978年6月24日(先行上映)
日本の旗 1978年7月1日
特別篇
アメリカ合衆国の旗 1997年1月31日
日本の旗 1997年5月31日
上映時間
121分
125分(特別篇)
製作国
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語
英語
製作費
$11,000,000[1]
興行収入
$775,398,007[1]
配給収入
43億8千万円[2] 日本の旗
次作
エピソード5/帝国の逆襲
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概要
アメリカのスペースオペラである『スター・ウォーズ』シリーズにおける実写映画本編の第1作品目で、ルーク・スカイウォーカーを主人公とする旧三部作の第1章
『エピソード4』に当たる。
アメリカでの公開当初のタイトルは『Star Wars』で、日本での公開当初のタイトルは『スター・ウォーズ』だった。「A New Hope(新たなる希望)」という副題は1976年の脚本の最終稿に見えていたが、公式に付けられたのは1980年の『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』公開前のリバイバル上映からで、オープニング・クロールに加えられるようになったのはVHS版からであった[3]。元々「大河ドラマの一部」という前提で製作された(3年に一度続編を作ると言われていたが実際には無理だった)ための便宜上の副題であったがシリーズ化に成功、更に1999年に前日談となる『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』が公開されて以降、各作品を区別するため正式なタイトルとして「Episode IV(エピソード4)」も付け加えられた。
1997年の《特別篇》公開、2004年のDVD版や2011年のブルーレイ版の発売に際し、その都度最新のCG技術などを用いて一部内容の修正・変更が行われている。
特撮シーンの評価も高かったが、第一次、第二次世界大戦の記録映像を研究して作り上げられた戦闘機の空中戦シーンとその編集、ベン・バートが制作した既成の音源に頼らないユニークな効果音やキャラクターの声をもそれまでに無い新しさを印象付ける一助となり、アカデミー賞を得ている。
1977年公開当時、1978年公開の映画『未知との遭遇』などとともに世界的なSFブームを巻き起こし、それまでマニアックな映画としてしか認識されていなかったSF作品を誰でも楽しめるエンターテインメントへと評価を完全に変えた。アメリカ国内のみでの総合興行収入(インフレーション調整版)は歴代2位(世界歴代興行収入上位の映画一覧参照)。1989年には、アメリカ議会図書館フィルム保存委員会により永久保存映画に選定された[4](アメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された)。
ストーリー
遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。
ジェダイ騎士団と旧銀河共和国が滅亡して久しい時代、かつて平和だった銀河系は銀河帝国による圧政下にあった。そんな中、反乱同盟軍のスパイが帝国軍の誇る宇宙要塞である初代デス・スターの極秘設計図のデータを密かに盗み出す事に成功した。帝国の皇帝であるダース・シディアスが最も信頼を置くシスの暗黒卿のダース・ベイダーは、設計図奪還と反乱軍の本拠地の早期発見を命じられる。
反乱軍の指導者の一人レイア・オーガナ姫は惑星オルデランへ帰還の途上だったが、帝国軍のスター・デストロイヤーに襲撃され輸送船タンティヴィⅣは拿捕される。激しい戦闘の最中、
レイアは養父ベイル・オーガナ元老院議員の友人の
オビ=ワン・ケノービに助けを求めるべく、ドロイドのR2-D2に救援メッセージとデス・スターの設計図を託し、R2は相棒のC-3PO
と共に船から脱出する事に成功する。
R2と3POは砂漠の惑星タトゥイーンに漂着する。原住生物ジャワに捕獲されてバザーに出された2体は、オーウェン・ラーズとベル・ホワイトスン夫妻と甥の農場手伝いの青年ルーク・スカイウォーカーに購入された。ルークによって整備されたR2はふとした拍子にレイアのメッセージを再生してしまう。R2は夜中にラーズ家を抜け出し単身でオビ=ワンにそのメッセージを届けようとするが、後を追ったルークらと共に野盗タスケン・レイダーの襲撃に遭い、近所に住む老人ベン・ケノービに助けられる。
ベンこそが、名を変えて隠遁していたジェダイの騎士のオビ=ワンであった。オビ=ワンはルークらを自宅へ招くと、ルークに彼の父であるアナキン・スカイウォーカーのライトセーバーを渡し、
自身とアナキンとフォース、そしてジェダイを裏切り多くの騎士を殺害したベイダーの過去を話す。そしてレイアのメッセージを受けて、彼女の故郷の惑星オルデランへの旅へルークを誘うが、ルークは叔父が許してくれないと断り、オビ=ワンをアンカーヘッドの街まで送ろうとする。その途中、ルークらはドロイドを売ったジャワたちが帝国軍に襲撃された現場を見てラーズ家の危機を察知し農場へ駆け戻るが、時は既に遅くオーウェンとベルーはストームトルーパーに無残に殺害され、農場は焼き払われていた。もはやタトゥイーンに留まる理由を無くしたルークは、父のようにジェダイの騎士になる事を誓って、オビ=ワンとオルデランへ行く事を決意する。一行はモス・アイズリー宇宙港で密輸商人のハン・ソロとチューバッカを雇い、彼らの宇宙船ミレニアム・ファルコンで帝国軍の追跡を振り切ってオルデランへ向かう。
同じ頃、帝国軍に囚われの身であったレイアは執拗な尋問にも頑強に抵抗していた。業を煮やしたデス・スター司令官ターキン総督は、反乱軍の秘密基地の所在を吐かねば故郷オルデランを破壊すると脅し、レイアはやむなく既に放棄された反乱軍の基地の所在を教えるが、ター
ンは見せしめとしてオルデランをデス・スターの究極兵器であるスーパーレーザーで破壊してしまう。その瞬間、ミレニアム・ファルコン内でルークにフォースを教えていたオビ=ワンはフォースに異常な乱れが起きた事を感じた。彼らが到着した時には既にオルデランは星くずと化しており、付近にあったデス・スターを衛星だと勘違いしていた一同は、トラクター・ビームによって捕らえられてしまう。
ルークたちはファルコン号の二重床を使ってストームトルーパーの装甲服を奪って変装し、管制室へ逃れる。R2にデス・スターのコンピューターから情報を引き出させ、トラクター・ビームは複数の電源のうち1つを切るだけで停止することを知ると、オビ=ワンは一人で電源を切りに向かった。その後、R2の解析によりレイアがここに監禁されている事が分かり、ルークはソロとチューバッカを説得し救出に向かう。帝国軍の猛追を受けながらも三人はレイアの救出に成功、ファルコン号へと急ぐ。トラクタービームの電源を切り終えてきたオビ=ワンは、ファルコン号の目前でベイダーと再会、ライトセーバーを交える。ファルコン号へ乗り込もうとするルークたちを見たオビ=ワンは突然何かを悟ったかのようにライトセーバーを収める。
直後、ベイダーのライトセーバーがオビ=ワンの首を切り払おうとした矢先に、オビ=ワンの肉体は消滅した。
TIEファイターの追撃を振り切り、
ミレニアム・ファルコンは
レイアの案内で反乱軍の基地のあるヤヴィン第4衛星へたどり着く。デス・スターの設計図からは「反応炉の排熱口が地表に直結している」という構造上の弱点が判明し、その排熱口よりプロトン魚雷を撃ち込んで反応炉を破壊する作戦が立案される。その頃、ファルコン号に追跡装置を仕掛けておいた帝国軍はヤヴィン第4衛星の基地の存在を突き止め、デス・スターの圧倒的な力をもってヤヴィン第4衛星ごと破壊せんとする。ルークはスクランブルする反乱軍の戦闘機隊に加わりパイロットとして戦場へ向かうが、礼金を受け取ったソロとチューバッカは早々に基地を立ち去ろうとする。
帝国軍と反乱軍の雌雄を賭けた戦いが今始まろうしていた…。
キャスト
ルーク・スカイウォーカー – マーク・ハミル
ハン・ソロ – ハリソン・フォード
レイア・オーガナ – キャリー・フィッシャー
ダース・ベイダー
– デヴィッド・プラウズ(演)&ジェームズ・アール・ジョーンズ(声)
オビ=ワン・“ベン”・ケノービ – アレック・ギネス
C-3PO –
アンソニー・ダニエルズ
R2-D2 – ケニー・ベイカー
チューバッカ –
ピーター・メイヒュー
ターキン総督 – ピーター・カッシング
オーウェン・ラーズ – フィル・ブラウン
ベル・ホワイトスン – シラー・フレイザー
ボバ・フェット – ジェレミー・ブロック
グリード – ポール・ブレイク
ストームトルーパー – ローリー・グード
サンドトルーパー – アンソニー・フォレスト
レッド・リーダー(ガーヴェン・ドレイス) – ドリュー・ヘンレイ
ゴールド・リーダー(ジョン・“ダッチ”・ヴァンダー) – アンガス・マッキネス
ウェッジ・アンティリーズ – デニス・ローソン
ビッグス・ダークライター – ギャリック・ヘイゴン
反乱軍パイロット – ジョン・チャップマン、ローリー・グード
リーサブ・サーリン – パム・ローズ
モッティ提督 – リチャード・ルパルメンティエ
マサッシ・テンプル・ガード – デレック・ライオンズ
日本語吹き替え
役名 レコード版 オリジナル版 オリジナル版・特別篇 特別篇
THE STORY OF THE STAR WARS 劇場公開版 日本テレビ版1 日本テレビ版2 ソフト版 日本テレビ版3
ルーク・スカイウォーカー 神谷明 奥田瑛二 渡辺徹 水島裕 島田敏 石田彰
ハン・ソロ 羽佐間道夫 森本レオ 松崎しげる 村井国夫 磯部勉 堀内賢雄
レイア・オーガナ 潘恵子 森田理恵 大場久美子 島本須美 高島雅羅 石塚理恵
ダース・ベイダー 辻村真人 南原宏治 鈴木瑞穂 坂口芳貞 大平透 坂口芳貞
オビ=ワン・“ベン”・ケノービ 納谷悟朗 河原崎國太郎 久米明 滝田裕介 納谷悟朗 滝田裕介
グランドモフ・ウィルハフ・ターキン総督 山田康雄 北村弘一 川辺久造 大木民夫
C-3PO 三橋洋一 高山栄 野沢那智 岩崎ひろし
R2-D2 (なし)
オーウェン・ラーズ 塩見竜介 小瀬格 宮川洋一 村松康雄 山野史人
ベルー・ホワイトサン・ラーズ 藤夏子 本山可久子 中西妙子 斉藤昌 立石凉子
グリード (登場せず) 千葉繁 (原音) (田原アルノ)[5] (原音)
コナン・アントニオ・モッティ提督 青野武 安田隆 池田勝 内田直哉
ジャン・ドドンナ将軍 大木民夫 藤本譲 北村弘一 平野稔
ガーヴェン・ドレイス 玄田哲章 玄田哲章 大山高男 内田直哉
ビッグス・ダークライター(隊員1) 屋良有作 池田勝 千田光男 小島敏彦 大川透
ウェッジ・アンティリーズ(隊員2) 千葉繁 安原義人 塩沢兼人 津田英三 猪野学
ゴールドリーダー 屋良有作
ジョン・D・ブラノン(レッドフォー) 藤城裕士 小森創介
隊員3 小滝進
隊員4 宮村義人
プラージ中佐 平林尚三 小島敏彦 加藤亮夫
デイン・ジャー中佐 千田光男 城山知馨夫 大川透
カシオ・タッグ将軍 細井重之 大山高男 池田勝
ポール・トレイダム中尉 玄田哲章 沢木郁也 小野塚貴志
シャン・チルゼン中尉 藤城裕士 田原アルノ 加藤亮夫
カーギー大尉 秋元羊介 大川透
タンブリス中尉 古田信幸 加瀬康之
ストームトルーパー 島香裕
ドクター・エヴァザン 広瀬正志 長嶝高士
ジェイク・ポーキンス 島香裕
基地インターコム 宮村義人 藤本譲 小島敏彦 廣田行生
コマンダー1 千田光男
コマンダー2 鈴木慎
兵士1 宮村義人
通信音声 渡部猛
ナレーター 広川太一郎 (なし) 金内吉男 城達也 (岡部政明)[6] 若山弦蔵
THE STORY OF THE STAR WARS:映画本編のダイジェスト版ともいうべきレコードの日本語版
原作 ジョージ・ルーカス、音楽 ジョン・ウィリアムズ、脚本 鏡明/宮崎真由美、制作 高和元彦、演出 上野修
劇場公開版:松竹富士リバイバル劇場公開日本語吹き替え版(DVDリミテッドエディション収録)
監修 ジョージ・ルーカス、演出 原田眞人、台本 宇津木道子、調整 兼子芳博、スタジオ 新坂スタジオ、担当 ザック・プロモーション
日本テレビ版1:1983年10月5日初回放送 日本テレビ「開局30年記念水曜ロードショー/世紀の超大作完全放送 スター・ウォーズ ロボットC-3PO、R2-D2がタモリと一緒にTV局に現れて…」版(TV初放送)
その他の出演:寺島幹夫、神谷和夫、安田隆、湯川元敬、佐藤政通、稲葉実、田村勝彦、飯塚昭三、広
正志、藤城裕士、立沢雅人、千田光男、及川智靖
演出:田島荘三、翻訳:大野隆一、監修:野田昌宏、調整:近藤勝之/川崎宗利、録音助手:関範明、音響効果:南部満治/大橋勝次/河合直、スタジオ:コスモスタジオ/NTV映像センター、制作進行:小嶋尚志/本多敬、制作協力:コスモプロモーション、担当:梶原隆/横山宗喜(日本テレビ)、制作:日本テレビ
日本テレビ版2:1985年10月11日初回放送 日本テレビ「金曜ロードショー/映画史上不滅の超大作ノーカット放送!! スター・ウォーズ」
その他の出演:西村知道
演出 蕨南勝之、翻訳 大野隆一、監修:野田昌宏、調整:近藤勝之、効果:新音響、製作:コスモプロモーション/日本テレビ 奥田誠治
ソフト版:VHS・DVD・Blu-ray ※特別篇追加シーンに追加録音したものをDVD・Blu-rayに収録
その他の出演:小室正幸、星野充昭
演出 伊達康将、翻訳 岡田壯平、調整 飯村康雄、
日本テレビ版3:2002年5月3日初回放送 日本テレビ「金曜ロードショー」
演出 佐藤敏夫、翻訳 岡田壯平、調整 長井利親、効果 リレーション、編集・録音 ムービーテレビジョン
その他の出演:佐々木敏、楠見尚己、天田益男、小形満、田島康成、小森創介
スタッフ
監督・脚本・製作総指揮:ジョージ・ルーカス
製作:ゲイリー・カーツ(特別篇:リック・マッカラム)
撮影:ギルバート・テイラー
編集:ポール・ハーシュ、マーシア・ルーカス、リチャード・チュー
音楽:ジョン・ウィリアムズ
美術:ジョン・バリー
音響効果:ベン・バート
SFX:ジョン・ダイクストラ、リチャード・エドランド、フィル・ティペット、ジョン・スティアーズ、ILM
製作:20世紀フォックス / ルーカスフィルム・リミテッド
特殊メイク:スチュアート・フリーボーン、ダグ・ベズウィック、リック・ベイカー
日本語字幕:岡枝慎二(初公開時)、林完治(特別篇)
吹替翻訳:宇津木道子(初公開時)、岡田壯平(ソフト版・特別篇/日テレ2002版)、大野隆一(日テレ初回版、日テレ版)
製作
製作背景
本作が製作された1970年代中盤のアメリカ映画は、ベトナム戦争終結等の社会風潮を受け、内省的なアメリカン・ニューシネマが多くを占めていた。ベトナム戦争以前の「古きよきアメリカ」を描いた『アメリカン・グラフィティ』で一定の成功をおさめた[7]ジョージ・ルーカスは、かつてのアメリカ娯楽映画の復権を意図し、古典コミック『フラッシュ・ゴードン』の映画化を企画する。しかし様々な問題が絡みこの企画の実現が不可能となり、その設定を取り入れて自ら『スター・ウォーズ』の脚本を執筆した。そのため、一般的にはSF映画というジャンルに分類されている本作であるが、内容は正に娯楽映画の見本市であり、戦争映画をはじめ、西部劇、海賊映画、ラブロマンス、ヒューマン、ミュージカル、果ては日本の時代劇の要素まで盛り込まれている。
製作にゴーサインが出たとはいえ極端に予算が少なく、様々な作業をこなさなければならなかったルーカス本人が忙しさの余り入院したほどであった。このため、撮影終了後ルーカスはアラバマ州で『未知との遭遇』を撮影していた友人のスティーヴン・スピルバーグを訪ね、「もう大作はこりごりだ」と言っていたという[8]。
製作時、ほとんどの関係者は「毛むくじゃらの猿(チューバッカ)が二足歩行しているし、ヒロインは変な団子を付けているし、変な映画だな」などと思ったという。中には「ゴミ映画だ」とぼやいたカメラマンもいたほどだった。ルーカスが、スピルバーグやブライアン・デ・パルマなどの友人たちを招いて自宅で完成前のラッシュ試写を行った際には、気まずい空気が流れ、デ・パルマは「ダース・ベイダーは陳腐な悪玉」「フォースという名の都合のよい便利な魔法」「レイア姫の菓子パンのような三つ編み」「冒頭の長すぎるスーパーインポーズ」などと酷評した。ルーカスは「よく言うね。君は映画で成功したことがないくせに。僕はせめて5000万ドルは儲けてやる!」と言い返した。反対にスピルバーグは「5000万ドルなんてものじゃない。1億ドルは儲かる」と評価した。完成後の試写会と同時にそうした低評価の感想は減っていたが、関係者の中では試写中に居眠りをする者もいた。
アメリカの各映画館は当時、子供やマニア向けのB級映画と低く見なして上映することを渋り、配給会社である20世紀フォックスも他の映画作品との抱き合わせる形で売り込みを行わざるを得なかった。完全に自信を失ったルーカスは映画が大失敗すると思い込み、結果を聞くまいとプレミア公開翌日にハワイ旅行に出かけ、電話もテレビもない別荘に籠っていたという。ルーカスはプレミア公開時にチャイニーズ・シアターで本作に並ぶ行列に出くわしたが、「こんなにヒットする映画なんてうらやましいな」と思ったという。本作の失敗を確信していたルーカスは、自身が受け取る本作の収益歩合と、スピルバーグが受け取る『未知との遭遇』の収益歩合を交換しようと持ち掛け、ルーカス本人以上に本作を高く評価していたスピルバーグはこれを了承し、印税の2.5%を交換することにした。公開と同時に大ヒットしたことを、電話のつながらない場所にいるルーカスにいち早く伝えたのもスピルバーグである。結果として『スター・ウォーズ』は『未知との遭遇』を超える大ヒットとなり、現在になってもその印税収入は、スピルバーグに利益をもたらしている。
影響
ルーカスは特撮映画の巨匠レイ・ハリーハウゼンに大きな影響を受けており、「僕達のほとんどが子供の頃から彼の影響を受けてきた。その存在なくして『スター・ウォーズ』は生まれなかった。」と語っている[9]。製作にあたっては黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』を元にしたとも言われる[10]。特に物語のキーパーソンとなるC-3PO、R2-D2の2体のドロイドのモデルは『隠し砦の三悪人』に登場した戦国時代の2人の百姓、太平(千秋実)と又七(藤原釜足)であるとルーカス自身が認めており、同じく姫から褒美をもらうというラストシーンも双方の作品に見受けられる。
序盤のモス・アイズリー宇宙港の酒場で、オビ=ワンが自身とルークに因縁をつけてきたゴロツキの宇宙人2人の腕を切り落とすシーンは『用心棒』によく似たシーンが存在し、中盤にデススター内でミレニアム・ファルコンの床に隠れるシーンは『椿三十郎』の若侍を三十郎が隠すシーンを彷彿させる。また、オビ=ワン役(もしくはベイダー役)で三船敏郎に出演依頼があったという逸話もある[11]。
特撮
脚本にゴーサインがなかなか出ないためルーカスは友人のバーウッドとロビンスから紹介されたイラストレー
ーのラルフ・マクォーリー(以降『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』でもデザインを担当)にキャラクターや宇宙船のイメージ画制作を依頼し、それらも用いたプレゼンテーションを経てようやく20世紀フォックスから制作のゴーサインを得た。
映像化にはストップモーション・アニメーションやマット画といった古典的手法から大量の模型制作、光学合成、ミニチュアの爆破に至るまで幅広い技術が必要だったが、当時視覚効果スタジオは閉鎖が続き本作で想定されたような映像を作り出すには数々のノウハウを一から生み出す必要があった。ルーカスとプロデューサーのカーツは「インダストリアル・ライト・アンド・マジック(ILM)」という社名で撮影スタジオや工房に使うための倉庫をヴァン・ナイスに借り、自主映画で特撮の研究をしていた学生やカメラマン、デザイナー、特殊メイクのアーティストを多数雇い入れた。ベテランの特撮スタッフも参加しており、「P.S.」名義でマット・ペインティングを手がけたハリソン・エレンショウ(ディズニーの特撮映画でペインターを務めたピーター・エレンショウの息子)はディズニーに所属していたが本作をディズニー作品と兼任で担当する事を依頼され、本来断るところが作品の面白さに惚れ込み承諾したという。
『2001年宇宙の旅』以後宇宙を舞台にした『サイレント・ランニング』を監督し、TVシリーズ『スターロスト宇宙船アーク』のプロデューサーも務めていたダグラス・トランブルに視覚効果の統括が依頼されたが、トランブルは「もう宇宙はたくさん」と言って断った。しかし『サイレント・ランニング』に参加した後もトランブルのスタジオに出入りしていたジョン・ダイクストラがこの話を知る。模型の移動装置とカメラの光学系操作をコンピュータで連動させる事に成功しており、劇場映画に用立てる事を望んでいたダイクストラはルーカスとカーツに売り込み正式に依頼された[12]。
夥しい数の要素を合わせプリントを重ねる光学合成プロセスが必須であり、画質の劣化を最小限に止める為には大面積のフィルムで撮影する事が望ましかったが、トランブルのスタジオで使われていた65mmフィルムのシステムはフィルムからカメラ機材に至るまで高価で予算に収まらず、1961年の映画『片目のジャック』[13]以降使われず枯れた技術となったビスタビジョン方式を採用。中古のビスタビジョン・カメラやプリンターも非常に安く調達可能で、35mmの汎用フィルムを使用しながら高画質が得られる利点は大きかった。
こうしてスタートした通称「トリック・ユニット」は本作でSFXの流行を呼び、映像化可能になった、あるいは大ヒットの可能性を見せた事で着手されるあての無かったSF映画の企画の多くが一気に映画化に動き出す。本作後に一度解散した後、次作『エピソード5/帝国の逆襲』で再結成されたILMはアカデミー賞視覚効果部門で何年も連続受賞するなど大活躍を見せる。視覚効果デザイン部門のジョー・ジョンストンはやがてSFXを多用した映画の監督にも転進し、ダイクストラ、リチャード・エドランド、フィル・ティペット、ピーター・クランなども独立してそれぞれのスタジオを構えることになる。
リドリー・スコット、ジェームズ・キャメロン、ローランド・エメリッヒやピーター・ジャクソンなど高い技術を持ち自作に自由や融通の効く特撮工房を設立する映画監督の例はデジタル時代になると数々現れる。彼らは、皆に人生を変える程の影響を本作から受けたと語っている。[14]
本作の製作をきっかけにダイクストラにより開発されたダイクストラフレックス(Dykstraflex[15])はその後の特撮映画に大きな影響を与える[16]。
劇中の撮影用のミニチュア(プロップ)の表面のディテールはプラモデルの部品を張り付けているが、これは一々彫刻するのが面倒だからである[17]。これは当時のアメリカのSF映画では広く普及していた手法である[18]。
コンピュータ・アニメーションとの関わり
本シリーズは、その当初から当時としては珍しくCGIと関わりがあった。
物語後半、分析されたデス・スターの設計図がブリーフィングで投影される場面があるが、これは手描きの動画ではなく、コンピュータで制作したCGを映したモニター画面をコマ撮りカメラで撮影し、フィルム投射したものである。USC時代のルーカスの後輩であるダン・オバノンが監修したもので、ソフトウェア開発はトーマス・デファンティ、プログラミングはラリー・キューバによる。
CG研究の第一人者とされるジョン・ホイットニー・ジュニアとキューバの2人は、完成上映後にXウィングの飛行映像をCGで製作し、ルーカスにプレゼンテーションを行った。『エピソード5/帝国の逆襲』では不採用だったものの、ルーカスもCGに将来性を見出し、ほどなくILMにCG研究部門が新設された。『エピソード6/ジェダイの帰還』ではやはり3DCGによる作戦図を製作したトム・ダフ、ウィリアム・リーヴスを含むこのチームは、ピクサーの母体となる[19]。
ルーカスが「未完成」と語り技術の限界から映像化を断念せざるを得なかったシーンは、20年後公開の『特別篇』でデジタル・アニメーションを駆使して作り直された。後の新三部作も、背景やキャラクターなど多くがCGで作られた。
カットされたシーン
小説版にも存在する、ルークが冒頭の宇宙戦を地上から観察する場面があるが、この場面は元々「映画が始まってから20分もの間、主人公が不在なのはおかしい」という制作当時の考えからとりあえず撮影だけはされたものの、編集段階でカットされた。なお、この場面では本編では一切使用することのなかったチューリップハット調の帽子を被ったルークを見ることができる[20]。2011年発売のブルーレイ版に特典映像として収録された。
公開・反響
ファースト・ランはわずか全米50館での公開であったものの、結果として良質な娯楽映画とポジティブなストーリーに飢えていた大衆は本作に熱狂し各地でヒットを記録、世界的な社会現象となった。公開初日からそれまでの興行収入も一挙に塗り変え、それまでB級、キワモノという扱いだったSF映画に対する評価も一挙に引き上げるまでになった。このことを伝えるためスピルバーグはルーカスがこもっているハワイの別荘へ行き、そこで『インディ・ジョーンズ』の構想が生まれたといわれる。なお、本作をもってルーカスは監督業からは一時期離れることになる。
日本公開時、20世紀フォックスの重役であったアラン・ラッド・ジュニアは来日してプレミア上映に参加した[21]。本国アメリカやヨーロッパでは上映中
上映終了後には、拍手と歓声などで賞賛されたが、日本の劇場は静まり返っており、その沈黙という反応に不安を覚えたという[22]。上映後、「日本人は、上映中は騒がないし、静かにじっと鑑賞する事が賞賛の形だ」と聞き、安心したという[22]。
また、本作の商品化ライセンスを取得していたケナー・プロダクツ(英語版)(現ハズブロ)は本作が失敗すると考え、玩具などの関連商品の販売はごく少数しか予定していなかった。しかし予想外のヒットによって供給が不足し、公開年のクリスマス(アメリカの玩具メーカーにとっては最大の書き入れ時)までに充分な商品を販売することが出来なかった。そのため、『スター・ウォーズ』は映画関連のコンテンツ・ビジネスの成功例の嚆矢とも言われている。
日本におけるテレビ放映
「スター・ウォーズ・シリーズ#日本におけるテレビ放映」も参照
初放映
1983年10月5日午後8時より日本テレビ系の「水曜ロードショー」(2012年現「金曜ロードショー」)にて日本語吹替版が放送された。
この日の日本テレビは、朝から生番組に
C-3POとR2-D2を出演させて宣伝したり、夜7時からの1時間枠に「ウルトラ宇宙クイズ・秋のSF大決戦 スター・ウォーズまで後60分!!全国子供博士大集合」という特別番組を放映したほか、映画本編も通常夜9時からの「水曜ロードショー」の放映枠を1時間前倒しし、3時間の特別編成を敷いた。
本編が始まる直前にも、日本テレビ局舎内で行われたタモリ、研ナオコやC-3PO・R2-D2、愛川欽也による解説、放送開始スイッチを押すまでの劇を数分行った。この時、本編を模した部屋でオーケストラを用いたテーマ演奏が行われた。この数分の劇は、C-3POとR2-D2が日本テレビにやってくる場面から始まり、途中行われていたオーケストラ(SWテーマ)の演奏に浸っていたC-3POが、タモリ扮する警備員と揉め事を起こしたり研ナオコをヨーダの娘と思ったりするというストーリーで、このシークエンスの後、スタジオに着いたC-3POが時間が既に8時を過ぎていることに驚いて放送開始スイッチを押すという更なるシークエンスを挟んで本編に移行するというものであったが、C-3POが「放送開始」とボタンを押すたびにCMが流れ、「押すボタンを間違えた。本当のボタンはどこだ」と局内を移動する演出であったために著しい不評を買い、「早く映画を始めろ!」「ふざけるな!」といった苦情電話が殺到したことにより、後日ディレクターがコメントするという一幕もあった。
主な吹替の声優はルーク:渡辺徹、
レイア:大場久美子、ハン・ソロ:松崎しげる。本編終了後、愛川欽也と渡辺徹らの対談が入り、タモリに優しく手を振られながら去っていくC-3POとR2-D2の姿が映し出され、本編を模したクレジットとともに番組は終了する。
2度目の放映
2度目のテレビ放映も同じく日本テレビの「金曜ロードショー」枠(水曜から放送曜日移動)。新しい吹き替えバージョンとして、番組内で水野晴郎にも紹介された(初回放送時の解説であった愛川欽也は、映画解説というよりも「レイア姫、いい女だ」など個人的な感想しか述べず、そういう意味でも改善された)。主な声優はルーク:水島裕、レイア:島本須美、ハン・ソロ:
村井国夫という、その後のシリーズ作と同じ組合わせでなされた。その際、ベイダー役は坂口芳貞となっていたが、その後のシリーズではベイダー役のみ初放映時の鈴木瑞穂が再び担当している。ちなみに、次週予告のテロップが流れる際、「新吹き替えで放送します」と入った。
受賞
第50回アカデミー賞
受賞 人物
編集賞 リチャード・チョウ
ポール・ハーシュ
マーシア・ルーカス
美術賞 ジョナサン・バリー
ノーマン・レイノルド
レスリー・ディリー
ロジャー・クリスチャン
衣装デザイン賞 ジョン・モロ
作曲賞 ジョン・ウィリアムズ
録音賞 レイ・ウエスト
デレク・ボール
ドン・マクドゥーガル
ボブ・ミンカー
視覚効果賞 リチャード・エドランド
ジョン・スティアーズ
ジョン・ダイクストラ
ロバート・ブララック
グラント・マキューン
ノミネート
作品賞 ゲイリー・カーツ
監督賞 ジョージ・ルーカス
助演男優賞 アレック・ギネス
脚本賞 ジョージ・ルーカス
サターンSF映画賞
トリビア
邦題は当初『惑星大戦争』になる予定だったが、本作の本国アメリカでの大ヒットや、日本ではアメリカの翌年に公開されるなどの理由で中止になったため、最終的に1977年に公開された日本映画(『惑星大戦争』)のタイトルに流用された[23]。
黒澤明の映画が大好きなルーカスは、まずオビ=ワン役を黒澤映画の顔であった三船敏郎に依頼したが三船に断られた[23]。
本作のオーディションの時に、ハリソン・フォードはその会場で偶然大工仕事をしていたお陰でソロ役に起用された[23]。
ミレニアム・ファルコンの当初のデザインが、イギリスのSFテレビ番組である『スペース1999』に登場するイーグル・トランスポーターと似ているという意見をルーカスが気にしたため、1976年の本作の撮影直前になってファルコンのデザインやミニチュアはタンティヴⅣとして流用された[24]。
当初反乱軍でのルークの所属部隊の名はブルー中隊で、Xウィングの機体にあるラインの色はブルーだったが、ブルーのラインがブルーバック合成では消えてしまうためレッド中隊に変更された[25]。後年ブルー中隊は、本作の直前までを描いた映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場した。
脚注
注釈
出典
^ a b “Star Wars (1977)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年4月2日閲覧。
^ 「キネマ旬報ベスト・テン全史: 1946-2002」キネマ旬報社、2003年、230-231頁
^ [1]
^ SCREEN 1997年8月号 「スター・ウォーズ」サーガ その舞台裏から製作開始直前の新シリーズまで
^ ビデオとリミテッドエディションDVDの劇場公開版のみ
^ VHSの劇場公開版のみ
^ ただし、ルーカスが「スター・ウォーズ」の企画を始めたのは『アメリカン・グラフティ』の完成直後の1973年4月であり、映画会社側から「失敗作」と思われていた『アメリカン・グラフティ』が公開されて「大成功」したのは1973年8月1日からである。ゲリー・ジェンキンス『ルーカス帝国の興亡』扶桑社より。
^ その後ルーカスは、『スター・ウォーズ』シリーズ「エピソード1〜6」や『インディ・ジョーンズ』シリーズなどの大作を次々と手がけることになる。
^ “【訃報】特撮の巨匠・レイ・ハリーハウゼン死去。ゴジラ、ルーカス、ピクサーに多大な影響”. DDN JAPAN livedoorニュース. (2013年5月8日) 2013年6月8日閲覧。
^ [2]
^ [3]
^ 本作を断ったトランブルは『未知との遭
』の後ダイクストラと1979年の『スター・トレック』の視覚効果を共同で手掛ける。
^ マーロン・ブランド監督・主演作でアカデミー撮影賞ノミネート。もともと『2001〜』のスタンリー・キューブリックによる企画だった。
^ エメリッヒは自ら特撮工房を構え本作で爆破撮影を担当したジョー・ヴィスコシルを迎えアカデミー賞を獲得した『インデペンデンス・デイ』の公開後、偶然遭ったルーカスに「何故ILMに視覚効果を依頼して来なかった?」と問われ「あなたと同じ事をした」と答えている。
^ コンピュータによるモーション・コントロールカメラのシステム。「ダイクストラ・カメラ」とも呼ばれた。
^ 使用料(同様の撮影システム開発に支払いが見込まれる特許使用料、またはILMからの同システムのレンタル料)の高額さに二の足を踏み、導入・活用が遅れた特撮邦画は特撮CG技術の確立・台頭の時代まで、人工臨場感演出技術で大きく水を空けられることとなる。
^ 当時アメリカで高評価だったタミヤ、ハセガワ、バンダイなどの日本製のプラスチック模型が多用されている。『ガンプラ開発真話』 著:猪俣謙次・加藤智、メディアワークス。
^ プロップの完全再現を目指すモデラーの中には各種資料を元に実際に使われた流用パーツを特定して製作する者がいる(『モデルグラフィックス』連載企画「考古学的SWモデリング」など)。
^ 『特別篇』の公開後、ピクサー社は2001年にエピソード4のクライマックスをパロディに、TIEファイターに追われるXウィングがデス・スター調のTHXロゴを攻撃するというTHXトレイラー(予告篇)を製作した。スカイウォーカー・サウンドによってシリーズでお馴染みの音響効果も付けられている。
^ この帽子を被ったルークのシーンは、日本公開時のパンフレットにモノクロのスチル写真として掲載されていた。
^ 古谷経衡 『インターネットは永遠にリアル社会を超えられない』 ディスカヴァー・トゥエンティワン〈携書137〉、2015年、20頁。
^ a b 古谷経衡 『インターネットは永遠にリアル社会を超えられない』 ディスカヴァー・トゥエンティワン〈携書137〉、2015年、22頁。
^ a b c SCREEN 2005年10月号 「スター・ウォーズ」シリーズ トリビア30連発
^ “YOUR STAR WARS MEMORY”. スター・ウォーズ|STAR WARS| (2017年5月25日). 2017年7月13日閲覧。
^ Hobby JAPAN 2017年3月号
外部リンク関連
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インディ・ジョーンズ 日本に京都があってよかった
タイカ・ワイティティ監督、クリス・ヘムズワース、ケイト・ブランシェット、トム・ヒドルストン、テッサ・トンプソン、マーク・ラファロ、カール・アーバン、イドリス・エルバ、ジェフ・ゴールドブラム、アンソニー・ホプキンス出演の『マイティ・ソー バトルロイヤル』。
世界の終末“ラグナロク”によって故郷のアスガルドに危機が迫っていることを知った雷神ソー(クリス・ヘムズワース)は義弟のロキ(トム・ヒドルストン)とともに父オーディン(アンソニー・ホプキンス)を捜すが、オーディンからソーの姉で死の女神ヘラ(ケイト・ブランシェット)の存在を教えられる。復活したヘラは9つの世界の征服を目論んでアスガルドに戻ってくる。
ネタバレがあるのでご注意ください。
“アベンジャーズ”の一員でもある雷様「」のシリーズ第3弾。
時系列的には2015年公開の『』のあとで、ちょうど地球ではアベンジャーズの面々が『』で仲間割れしてる頃。
ソーと超人ハルクはシビル・ウォーには参加していなかったので、「一方、その頃…」ってな感じでここでは彼らの物語が描かれる。
といっても、正直なところ僕は神様たちが神話の世界とか宇宙で戦う映画にはたいして興味がなくて実は「マイティ・ソー」シリーズ2作目の『ダーク・ワールド』も観ていないんですが、今回は予告篇に釣られて。
だって“ヘドリアン女王”が出てくるみたいなので。
あ、こっちか。
ほぼ同じ絵ヅラw
ケイト・ブランシェットはこれまでにも『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』や『』『』などですでに悪役を演じているけど、今回の敵ヘドリアン…じゃなくてヘラはその決定版。
これほど悪役が様になる女優さんも他になかなかおりますまい。
もうだからこれはハリウッドが作る戦隊モノだと思って観よう、と。
お話はまったくと言っていいほどなくて、全篇に渡って神様や緑の巨人が戦ってるだけ。しかも舞台は神様たちが住む世界だから地球もほとんど出てこない。
この映画を一言で表現すると「心地よい時間の無駄遣い」。
公開前には上映時間は100分弱ぐらいとか言ってたのに、結局完成作品は130分超え。
「ノリが『』に近い」と言われてたんでちょっと予想はしていたんだけど、なんというか、ほんとに週刊連載されてるアクション漫画を読み飛ばしてる感じで。
1作目を観た時に感じたことだけど、要するにこれは無敵の主人公が悪と戦い、パワーアップしてさらに強くなって…という幼児の頃にやってた超合金やプラモデル、レゴや積み木を使った「ごっこ遊び」みたいな、「世界一強い」「こっちは地球一強い」「こっちは宇宙一強い!」「その一億倍強い!!」とガキンチョどもが脳内マウンティングし合ってるのと同じことを映画でやってるんですよね。
だから懐かしいノリではあるんだけど、ある種の虚しさも感じたりして。
神話ってもともとそういうどーでもよさに溢れてもいるものだけど。
なのであまり内容について真剣に語ってもしょうがない気はするんですが。
北欧神話、というと、僕はどうしてもモンティ・パイソンのコントを思い出してしまって。○○の息子△△の従兄弟の××の…みたいな説明が延々続いてなかなか話が始まらない、っていうw
パイソンズには関根勤も出ていた『エリック・ザ・バイキング』という映画もあった。
『エリック・ザ・バイキング』(1989) 監督:テリー・ジョーンズ 出演:ティム・ロビンス ジョン・クリーズ
「マイティ・ソー」は北欧神話を基にしてるけど、そこにさらにアメコミの世界の住人たちがあれこれ顔を出すので、もうなんでもあり。
掴みどころがなくて顔にヘンなペイントをしてるグランドマスター(ジェフ・ゴールドブラム)なんて、実に戦隊モノのキャラっぽい
ドクター・ストレンジことベネディクト・カンバーバッチもちょこっとだけ登場。
浅野忠信演じるホーガンも出ますよ。出番すぐに終わっちゃうけど。
それにしても、僕は1作目しか観てなかったけど、このシリーズって回を重ねるごとに登場キャラが次々と容赦なく殺されまくってくのね。ソーの母親のレネ・ルッソの姿が見えないと思ってたら、どうやら前作で殺されてしまったようで。
今回もホーガンをはじめ、これまでソーとともに戦ってきたウォリアーズ・スリーも全員抹殺されてしまう(シフはどうなったんだっけ?)。
しかもソーはナタリー・ポートマンが演じていた恋人のジェーンとも別れたらしくて、さらにはアンソニー・ホプキンス演じるソーの父親オーディンも寿命が尽きて死んでしまう。
ロキやヘイムダル(イドリス・エルバ)などわずかを除いてお馴染みの登場人物たちが一掃^_^;
ソーは仲間のウォリアーズ・スリーの死に対しても特にリアクションがなかったし、「世界の終わり」がどーとか言ってるわりには死んだ者たちへの関心が驚くほど薄いんだよね。もう過ぎたことは気にしない、みたいな。
いくら神様だからって、おおらかにもほどがあるでしょ(;^_^A
それに神様なのに髪の毛は簡単に切られちゃうのね。
まぁ、ソーの髪を切ったのはマーヴェルのアメコミ世界の「神様」みたいな人ですがw
オーディンはソーに「ムジョルニアにお前の力が宿っているのではない。それはお前の力を制御するためにあるのだ」と語る。
だからヘラによってソーの万能ハンマー“ムジョルニア”が破壊されたことは、結果的にソーの真の力を発揮させることになる。
ヘラとの戦いで宇宙の彼方の星に飛ばされたソーはそこの闘技場でハルクとの再会を果たして、もともとアスガルドの戦士だったヴァルキリー(テッサ・トンプソン)も仲間に引き入れて、ヘラから故郷を守るためにアスガルドに舞い戻る。
あとはもう
、神々の、遊びw
今回、映画の原題『ソー:ラグナロク』が『バトルロイヤル』といういかにも脳筋で頭悪そうな邦題にされたことに不満を持つ人たちもいらっしゃるようですが、内容はほんとに「バトルロイヤル」というタイトルが相応しい清々しいほどに単純明快なドンチャン騒ぎなので、僕はこの邦題はありかな、と思います。
このシリーズって幼児の万能感を満たしてくれるような「強い者が自分よりも強い者と戦ってさらに強くなる」という強さの倍々ゲームみたいな話で、だからソーやヴァルキリーみたいに酒かっくらいながら観てれば気持ちイイのかもしれないけど、わけあってアルコールを断っている状態なのでシラフで観てると醒めて観るトリップ・ムーヴィーみたいなのね。
なんかイイ年こいた大人たちがヘンなメイクしたり鎧着込んで暴れまわっている。ドラゴンや炎の大巨人も出てきたりして、腕力とか超能力だけじゃなくて、サイズの方もどんどん馬鹿デカくなっていく。
YouTubeでとか観てると、どんどんサイズがデカくなっていってそのうち惑星ぐらいのロボットとか、星雲ぐらいとか、さらには銀河ぐらいの大きさの奴が出てきたりして笑いつつも呆れてしまうんですが、そういうのをハリウッドが大金かけて作ってるという、この壮大な空疎ぶり。
『ガーディアンズ~』もそうだけど、映画としては内容がスッカスカだからこそ、登場キャラたちや彼らの互いの関係をあれこれ想像して楽しむことができるんでしょう。
自分がただ映画を一方的に観客として観ているだけじゃなくて、その物語世界に参加してるような気分になれるんだろうな。
それもまた子どものごっこ遊びにとてもよく似ている。
残念ながら僕はそういう能力が退化してしまっているので、ただひたすら戦いのための戦いに明け暮れる雷様やその他大勢の神様たちのドタバタは観ていてちょっとしんどいものがありましたが。
確かにレッド・ツェッペリンの「移民の歌」をバックにバトルが繰り広げられるとアガるけど、あの曲が流れたらどんな映像だろうとそりゃ燃えるでしょ。8割方は曲の力だよね。
それでもソーとハルクとの友情はなんともほっこりさせられるし(ソーがハルクの巨根を見て「忘れられない」と呟くウホッな場面も。あと登場キャラたちが「肛門」連呼とか)、相手が気を許すと裏切るロキのワンパターンなやり口にソーが「だんだん行動が読みやすくなってるぞ」とツッコむところは可笑しいし、この兄弟のコンビぶりはなかなか楽しい。
僕は悪役としてのロキにはずっと不満でこれまでは嫌いなキャラだったんだけど、この映画での彼はコメディリリーフなので好感が持てましたね。
そういえば、劇中劇でロキをよりによってジミー大西…じゃなくてマット・デイモンが演じてましたが、なんの嫌がらせだ^_^;
仲良しのベン・アフレックはDCのバットマンを演じてるけど、敢えてのマーヴェル出演だろうか。
それにしても、オーディンを長とするアスガルドの一族ってほんとにろくでもない奴らばかりだな^_^;
長女のヘラは9つの世界(前作を観てないからなんのことだかよくわかんないが)を支配しようとして暴れまわるしロキもあっちについたりこっちについたりのコウモリ野郎だし、父親で最高神のオーディンもまた、かつては娘のヘラとともに略奪の限りを尽くしていたことがわかる。
アスガルドはそのような者たちによって作り上げられていた。
だから最後にその呪われたアスガルドが滅びるのは必然だったのだとも言える。
国は場所ではなく民である、ということ。
“神々の黄昏”ラグナロクによって消滅するアスガルドを民とともにあとにして地球に向かうことにしたソーだったが、彼らの乗る宇宙船よりもはるかに巨大な船が間近に迫っていた…。
『』に続く!
お馴染みのキャラたちの大暴れを眺めていろいろツッコミ入れながら、はるか宇宙の彼方へとしばし旅に出る。そんな映画かな。
もうどんなタイプの映画なのかだいたい予測したうえで観ていたから腹が立つとかガッカリすることもなかったけど、やはり自分はこういう映画を無邪気に楽しめる時期は過ぎてしまったのだな、とちょっとしんみりもしたりして。
毎度のように最初は「これはもう自分は観る必要のない映画だ」と思うんだけど、でも予告篇観ると面白そうだと思えてきて、結局劇場に足を運んでしまう。で、またちょっと後悔したりなんかして。その繰り返し。
ソーがロキに言ってたように「行動が読みやすくなってるぞ。成長しろよ」ってことかな(;^_^A
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きょうも御観覧とたのしいコメントを♪
ほんとうーにどうもありがとうーっ!!
昨日は更新できなくて
飲みすけな私で
ほんとにごめんなさいねっ!!
テヘーッ!!(ノ∀`*)
さて私は本日
こんなに早くに
お仕事が終わったので!
いまから
ここ 名古屋の収録現場から
テクテク歩いて
ある物を買いに行ってきます。
おそらく歩いて15分ほどの距離です。
しかし慣れない名古屋の街。
心配してくださったやさしいキッパリ!!スタッフさまが
地図を書いてくれました!
こんなです。
もはや
宝探しです。
パッと見、暗号です。
ですが私にはもー
バッチリ理解できてます!!
ありがとうございましたー!!
地図を片手に行ってきます!!
どんなものを買いに行くのか??
それはまたのちほどおたのしみにっ
そして私はさらにこのあと
またまたはじめてある場所へとむかいます。
どこへむかうつもりなのか??
またのちほどおたのしみにーっ(´∀`)
インディ・ジョーンズいろいろ試したい!
9月11日( 火曜日 )
喜多方にある蔵で、
隠し部屋ってこんなステキな
すごく夢がありますよね!
そしてワクワクの隠し部屋に
二階に上がり、例の隠し部屋部屋へ!
古い茶タンスの裏に隠れていて
レに改造してほしいとのこと!
廊下の奥、正面の壁を壊して
正面に棚と壁があったんですが
壁下地に関しては
今こそインディ・ジョーンズの闇の部分について語ろう
(Ayumi-Shibuya)澁谷鮎美さんの写真
2018.06.29
Foto-Jo撮影会
🌸9月の会える日 9月の撮影会日程をまとめました! 9/15は誕生日🎉 16日にフォトセッションがあるので、普段来られない方もぜひお祝いに来てね! 9月も宜しくお願いします🐣💓 https://t.co/eq8Mrk23UQ
白い扉の前に立つモデルの写真
【詳細公開】撮影会の詳細をHPに掲載しました 9月30日(日)小規模撮影会・model:澁谷鮎美 https://t.co/OQ8cN7jhZR 豊洲の春海橋公園を使っての小規模グループ撮影(定員5名)。運河沿いのロケーションの良… https://t.co/Sb9j94Savi
両手を頭上にあげて微笑む女性を撮影
澁谷鮎美さんを撮影
💭10月の会える日 お待たせしました! 10月の撮影会予定をまとめました❀ 今のところの予定を載せましたが、まだ少しだけ追加されそうです💞 それでは、10月もよろしくお願いいたします! https://t.co/nqeKAIjENO
Thank you for coming.
<<モデル情報 Model information>>
◼️(Ayumi-Shibuya)澁谷鮎美
(最新の情報は個々にご確認を)
撮影者情報 Photographer information |
◼️Pinklightnin
■
■作業中に聴いていたBGV
5,370円
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■作業着 ごっついTシャツ
5,880円 Amazon |
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最後まで見ていただきありがとうございました。
Thank you for your time.
Pinklightnin Japan
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All walls are a locked door.
And I have the key already.
美人とアートはありがてえ
私の写真は嫌いになっても
デジカメのOLYMPUS OM-D EM-1(無印)
の事は嫌いにならないでね。
インディ・ジョーンズ 関連ツイート
ジョーンズ博士と助手のパコが企画した魔宮ツアー!
乗車までの間も楽しめます! https://t.co/WfcYVcLYoU