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野草情報イチ早
皆さま、こんばんは。
出雲の参拝報告も終わっていないのですが、私は今週からまた、京都に来ています。
人生で一度くらい、京都で桜を見てみたいと常々のように思っており、またひとつ夢が叶った喜びを感じています。
京都のレポートも、また後日に投稿できればと思いますが、先に出雲大社の2回目の記事に参りますね。
本日も怪しい話になりますので、信じてもいいかな?という寛容な方のみ、お付き合いいただければ幸いです。
<出雲大社は古代の都市?>
出雲大社を中心とした出雲市の全体にいえることなのですが、私の感覚としては、この辺りは古代国家の中核をなす巨大な都市があったのではないかと思います。
現代社会よりもずっと温和ながら、規律と秩序がある中で、人間が互いに協力し合えるような社会システムが築かれていたのではないでしょうか。
製鉄の職人、米など扱う農民、海のものを持ち込む漁民など、出雲で暮らす住民の中にも、それぞれの役割が既にでき上がっており、原始的ながら「クニ」と呼んで構わない組織に発展していたのだと感じました。
この根拠は、土地の気から私の感性で読み取った風景、としか申し上げられないのですけれど。
飛行機から見下ろした出雲の土地が多くの神霊の宿る賑やかな気配に満ちていたことや、出雲大社境内の松の並木道の辺りに集落の気配が残っていたこと、ご本殿の裏の辺りに集まってあぐらをかいている人々の光景が見えたこと。
これらの様子から、普通の村落以上の規模をした組織、つまりは国が営まれていたのではないか、と感じました。
特にご本殿の裏に見えた人々(霊として見えたのではなく、土地の記憶をたどって再現された映像のようなものです)は、明るい色の陶器の皿のようなものを囲み、野草の下ごしらえをしていたので、お供え物を作っていたのだと思います。
出雲大社で御祈祷を受ける場合、参拝者も玉垣の内側まで入って神事を行うことになっていて、私が参拝した日も内側でお祓いを受けている方々を見かけました。
一般的な寺社では結界の内側に、参拝者は入れないことが多いのに、出雲ではなぜ許可しているのか疑問だったのですが、もしかすると出雲大社の歴史によるものなのかもしれません。
もともと霞が関と京都御所を足したような場所だった、という私の勘が正しければ、人間が出入りする施設から始まったため、その常識が現代まで引き継がれているのではないでしょうか。
玉垣の内側まで上がって参拝するということは、大国主命と謁見することと同じなのかもしれませんね。
<出雲大社のお勧めスポット>
出雲大社の建っている土地って、大きく2種類に分けられると思うんですよ。
ひとつはここまで紹介してきた、参道から拝殿の手前までのエリア。
ここまでは、人間が直接立ち入って仕事をしていた気配が残っており、お祭りなどの行事の舞台として使用していた範囲なのだと思います。
これと印象が異なるのが、出雲大社の裏側(本殿の北)に建てられている、素鵞社(そがのやしろ)という社で、ここは出雲大社よりも前から小さな祠か何かだったように感じました。
ここの何が特別かというと、出雲大社の中でも一段と清浄なエネルギーが流れ出る拠点になっているから。
おそらく、もともとは背後の霊山を祀っていて、山からのエネルギーを受け取るための場所だったのだと思います。
(考古学的には、この山に古代人が祭具を奉納していたと確認されており、剣や鐘などが大量に出土したそうです。)
このお社が出雲大社の全体に流れる土地のパワーの起点になっていて、ちょうど反対側がご本殿の楼門になっていました。
前回の記事でお話しした古代の王様の姿が出て来た、例の門です。王様の御座所にエネルギーを持ってくる役目も、果たしているのかもしれません。
素鵞社のご祭神は素戔嗚命。ご本殿の祭神、大国主命の義理の父君であることも、私には偶然とは思えませんでした。
初めにこの土地に鎮座していた神様だからこそ、より霊山に近く、境内でも高い場所にお祀りされているのではないでしょうか。
なお、出雲大社の向かって右に横道を入ると、北島国造館という出雲教の本院があります。
出雲教というのは、現在の神社本庁が発足するより前、政府が正当性を認めたいくつかの神道の宗派のひとつでして、言うなれば出雲大社流の神道を伝道する組織のようなものです。
ご信徒さんのための結婚式場などがある場所なのですが、大変に景色が美しいので、私としてはここも参拝をお勧めしたいと感じました。
亀尾滝という小さな滝。
滝つぼには弁天様の社も。
太陽の高さと向きが合えば、写真のとおり、滝にかかる虹も見ることができます。
出雲大社のご本殿と比べても更にリラックスできる癒しの地ですよ。
以上、出雲大社の参拝報告でした。
出雲の旅では他にも、黄泉平坂など珍しい聖地にもお邪魔してきたので、まだまだ書きたいことがあるのですが、京都の春のレポートを間に挟むかもしれません。
せっかくなので京都の花模様を紹介差し上げたいのですけれど、季節感を逃してしまうと勿体ないかな、と考えてのことです。
その場合、順番が前後しますが、ご容赦くださいませ。
本日も最後までお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!
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