ビジネスの達人も知らない中盤の秘密

おはよう日本ではカミカミでしたけど本番ではなんて事なしに言ってました。翻訳劇ですから更に意味をなさない台詞も多くて人の名前は全部カタカナでクサナギツヨシ的には難しかったと思うのですがあの人舞台に上がると大丈夫になるの人変わるの不思議。いやものすごい努力しての結果をいつもさらっと見せてくれるんだと思いますけど。

ダンスダンスダンス最後にポーズ。拍手をしそうになるwwその服ってそうやって着るものなの？と黄色いセーターを肩にかけてる2を、1がいじる。プロデューサー巻きって言うんだよと私は心の中で呟く。

1の夢の話。兄と妹。二人でイチゴを食べて草をかき分けて車に乗せられて眠ってしまって運ばれて同じベットに眠ったのは誰？あれは予感？不安。

それよりいつもの鳩時計が三時を教えたらバリータークタイム。鳩時計を開くのはどっち？お互いを引っ張りあっこコミカル。三度繰り返す戯れる。客席ウケる�
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中央スポットライト。ダーツで登場人物を決める。2の伊達男と1の店の女主人。女主人の衣装はスカーフ。もう結んであるので被ればよし。流しの上に飛び上がるのは女主人の背が低くてハシゴに片足をかけてるフリ。豆の缶を戸棚に閉まってる。

黄色いセーター。なんで茶色じゃないの？変よーと1が2を弄る。ローファットミルク。冷蔵庫の奥にあるわよ！自然じゃないわよローファット。客が出てくときにありがとうが聴こえないわよ！は女店主の決まり言葉。

2が黄色いセーターで森を歩くと猫になった1が現れる足元にじゃれつく。紙を両手に持って羽の代わりにした。鳥が寄ってくる。風が巻き起こる。2の周りをクルクル回る猫や鳥や風の1がとてつもなく可愛い。そして身のこなしが素晴らしい。モダンダンスの振付のよう黄色いセーター攻撃する鳥。セーターが2を締め付ける壁に押し付ける。そもそもピッチピチで締め付けてるのはナイショww 芝居の中の芝居。入れ子の世界。入れ子の部屋。

蝿が気になる。好奇心。鳩時計からだす。飛び回る。楽しい1。捕まえたい。2がはたき起こし踏み潰す。不安。不安。ねえねえ今のブンブン何？2が1にヘルメットを被せるのは痙攣防止？痙攣の怪我防止？それとも疑問を封じ込めるため？

1の不安がピークに来ると体が硬直して全身がまっすぐ伸びたまま激しいオコりの痙攣する。これすごいねお芝居でこんなことできるんだってほど本物の全身痙攣。苦しい。外からの会話の声。誰？ヘルスセンターって何？誰？僕はココだよ！何故聴こえるの？何故答えないの？外に何があるの？

暗転とベッドが運び込まれての二幕目のタイミングがわからない。1の不安感が増すごとに見ている私もリンクして気持ちが悪くなってそれは二回ともだったのでもう完全に呑まれていたんだと思う。

小芝居二回目は女主人とスカーフを巻いた香水の匂いがキツイ女。本当は役が逆だったけれど1がどうしても出来ない。ビンゴゲームに負けて機嫌が悪い。

3度目のバリータークの時にはもう隅にうずくまって何も出来なくなる。息が出来ない。手が震える。それはお前が動かしてるんだろ？殴られて止まる。あ、止まったとそのホッとした声がそれまでの緊迫した空気を緩ませる。

痙攣を起こして倒れてももう2は見てるだけ。

突然意志を持ったように目覚ましが鳴り止まない。狂乱。1が叫ぶ誰がこの音楽流してるんだよ！！

1が開けた引き出しからボールがざざっと落ちるのは最初から引き出しを逆さまに入れてたから。

レコードを投げる。一枚二枚そしてまとめて。電子レンジに入れられて爆発する目覚まし。燃え上がる鳩時計。消火器で消す2。舞台用の燃えてるように見える仕掛けあるのかな？ちゃんと燃えてるように見えるんだけどなんかマジック？毎回燃えてても消されると復活して何事もなかったような鳩時計。そういえば時計の針は12。12時間。12秒。

そして唐突に正面の壁が壁が開く。壁の奥には花畑。草原。あの世かな？その花の奥から男3が登場。もう出だしから立ち姿から小林勝也さんのかっこいい事。指先の所作にうっとり。意味の無い意味深い事をとうとうと語り出す3。右手は偉い。タバコを持ちすぎてる右手。左手は何もしていない。寝る前に両手を合わせる←お祈りのポーズ と左手を馬鹿にする右手。

ちょっと座りたいんだがと3。椅子が足りない。3が座った後で残った椅子を間に1と2で見合う。1が勝つ。なんか椅子になるものないかな？あれがいいと隅にある重そうな小型の金庫。怪力で2が金庫を押してくる。怪力が途中で力付く。1が冷蔵庫からジュースを出してくる。飲ませる。2が自分も飲む。元気でる。最後にゴロンゴロンと転がすパターンと押し通すパターンあり。3がお茶を所望。今まだお茶の時間じゃない。今欲しい。私の話が終わったらすぐに。三人分だよ。別々のコップにね。お茶菓子何がある？1がホットドッグがあるよ！2がそれ違うだろうという顔をしてビスケットとウエハースが積んであると言う。そりゃいい！て2がキッチンの下の扉を開けると本当にピラミッドに積んであるww慎重に運ぶ2。ハラハラと客席も一体となって見守る。どうぞ大楽まで無事にテーブルまで運ばれますように。きれいに積まれたウエハースを食べるのに上からではなく途中から抜き出すジェンガがなぜか始まる。2が成功1も危うかったけど成功。もぐもぐさぁ3もどうぞ。3が崩す。あーあww 落ちたの拾って1が食べてた！暗転。1と2はベッドで寝てる。また別の朝。

でも3はまだ部屋にいる。一輪挿しの花をちょん切って胸に刺す。君たちに名前は付けてないのかい？2に付けなかったのかと聞く。2と3は再会なのだとわかる。2は3が話すたびに後ろの壁にひっつくように怯んで行く。1の不安とそれに勝る好奇心とは対極の姿。

外からの声に、合わせて会話をする3。それに答えて会話する外の声！え！なんで出来るの？あんたは誰？君は結構年をとったな。思ったより時間が経ったのだな。変わらないのは目か？輪郭か？親から引き継いだもの？最後に残るのは鼻？人生の話。同じ事を繰り返し。新しい事をする話。無駄なこともある事。どちらかが出て行かなくてはならない。私に向かって12秒。そこに死が待っている。君たちは私にお菓子を選ばせてくれた。だから私も選ばせてあげる。どちらかが来なくてはならない。命がひとつ必要なのだ。それを告げに来たのだ。と男は去って言った。

輪廻かな？とふと思う。産まれる、生まれ変わる為には今の場所から出て一度死ぬ必要がある。ただ消滅するだけの死ではない何か。

3が去ってしまった。壁も閉まってしまった。もう前の日常は戻らない。戻せない。でもどうしたらいいかわからない。

突然軽快な音楽が鳴り響く。反射的に動き出す1と2。

フィットネスのシーン。1の軽快な縄跳びから歯磨き腰ベルトからゴム引きダンベル自転車漕ぎ。2も頑張ってた。ヘタリ込む2人。

そうだと1。妹との記憶。車に乗っててすごいスピード。窓の外は見えない。あれは僕の記憶。そして車から連れ出したのはあの男3だ！

「完全にわけがわからないよ。
こんなところにいたら、どんどん自分がなくなっていく気がするよ。
そんな風に感じないか。」

怒り狂いそれは見事にテーブルをひっくり返し残っていたウエハースが宙を舞う。2を殴り倒し腹に蹴りを二度三度と入れる1。伏したまま動かなくなる2。

「あそこに何があるのか知っているのに、どうしてここにいられる。」

「そんなのどこにも自由がないよ。
ただ言葉で、隙間を埋めているだけだ。本当の人生じゃないよ！ねえ、なのにどうして！」

とうとう1の記憶が戻る絶望の2。長い長い沈黙。金庫の上に座り込んだ1が顔を上げる。美しい。1が2に言う君が行けよ。僕と君はある意味ひとつなんだからね。その一歩その12秒が君のためにある。

芝生の上を歩くと世界は君に夢中だ

両目を両手で塞いで語り続ける1。その手を顔から話してもまだ両目は瞑っている。神々しいほど透き通った顔の1。子供っぽい表情だった最初のかけらもない。その言葉は2に語りかけてるがそれは自身の覚醒の言葉。それを悟った2はお前が行くんだと背中を押す。客席に背を向けたままの二人。でも苦しいほど二人の気持ちが満ちている。扉がゆっくりと開く。ゆっくりと振り返る事なく12秒の死への歩みを始める1。絶望の2,1が居なくなった部屋。レコードをかける気にもならない。空虚。かすかなノックの音。ドアを探す2。思い出した！ベッドの上のナイフで壁紙を切り裂く2。ドアが開く。入ってくるのは小さな女の子。怯えている。でも奥まで進み。見回して冷蔵庫の前で2に始めて微笑みかける。目を閉じて諦念の表情を浮かべる2。音楽。暗転。