野草 いいしらせ、みずほから。
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安定期にはいり、
お腹の子が、男の子だということが
わかった。
それを貞彦さんが、義父に
知らせると、頻繁に連絡がくるようになる。
実家は遠方で1年以上帰省もしていないし、
お腹が重くなれば、もっと動きずらくなると
思い、気はすすまないけど
行くことにした。
飛行機と電車を乗り継いで6時間。
小さな集落にある、貞彦さんの実家。
欠けたトタン屋根、玄関の前に
長年、積み重ねられたプランターは
苔と雑草達の力で、一つの
山のようになっている。
久しぶりに、会える息子に
お義母さんがはりきって、
できるかぎりの料理で
もてなしてくれた。
鶏ハンバーグ
野草の佃煮
煮物
両親は普段、白いご飯と
野草の佃煮しか
食べていないのに。
亭主関白なお義父さんに
理不尽な要求をされても
慣れた顔で、答えるお義母さん。
両親の嬉しそうな
顔を見ると、いかに
貞彦さんが自慢の息子なのか
よくわかる。
帰省すると、必ずお義母さんに
きかされる話があった。
「貞彦は小学校に入ってすんぐ、
うちが貧乏だっていわれちょって、
いじめられてたけど微動だにしなかったんや。
そーしたらぁ、しばらくたって学校に
呼び出されて行ったら、貞彦がイスや
机をぶん投げて大暴れしよって、周りの
子さ、怪我させたんだと。
家に帰って貞彦さきいたら、
『中途半端にぃ、いじめを断れば余計に増える。
だまっで受け続けて、相手がなめ腐ってきた
時にぃ、ぶっ殺す力をみせつてけてやりぁ、
ヤバいヤツとして、逆転して立場がうえになるっつんで
やったぁ』
っつってなぁ。
こん子、普通の子んでねぇなぁと思うた。
ろくに勉強もしねぇのに、成績も
えくて、先生たちも喜んでさぁ、
都会の大学さいけって、ゆうて
なぁ」
お義母さんの息子自慢。
今では、この集落から
離れて市街地で、働くような
人がいるけれど、それでも
大半の人は、地元で一生を
過ごす。
市街地へでたり、さらに県外に出る
ということは、優秀な子だけという
認識で、都会の大学へいった
貞彦さんは、集落でも有名な、
親として鼻の高い息子。
お義父さんが、日本酒を
吞みながら気持ちよさそうに
話す。
「名前はどすっぺかなぁ。跡継ぎやぁ。
貞政、貞元、貞臣、きめなきゃなぁ」
これをきいて初めて、
なんで頻繁に連絡がくるように
なったのかがわかった。
この流れでいったら、
勝手に名前が決められてしまう。
それも貞彦さんから一文字を
とって…。
それは絶対に嫌だと思った。
親から一文字を取る
名前も素敵だけど、
ぷう助に限っては、自分の
人生を歩んでほしいと
思っていたから、跡継ぎとか
そんなことは、背負わず
ぷう助だけの名前にしたいと
決めているのに。
出生届までに、
悩み事が1つ増えた。
※貞彦さんに特定されないようフェイクを入れています。
※私とぷう助は、現在幸せにくらしています。
お義母さんの自慢をきくと、
学校の先生って、ある程度いうことを
きいてくれる勉強のできる子が
可愛いんだろうな
と思うことがあります。
勉強は大事ですがそれ以上に、
子供の道徳心を育ててくれる
ような先生のもとで、ぷう助が
学べたらいいなと願ってしまいます。
けれど、これは学歴社会にも
繋がっているのだと思います。
大学名の信用度はとても大きい。
とんでもない人間という、
素性を隠してくれるのだから。
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