ドタキャン………恐ろしい子！

こんにちは！菊地由紀（）です。

 

今朝は、北海道で大きな地震がありましたね、

私は、北海道出身なので、北海道に知人が多数いまして、連絡がとれていない人もいて、心配は募るばかりです。

こうした時にいつも思う事なのですが、「美容」とか、「ダイエット」に悩む事が出来る、というのは、幸せな事ですよね。

平穏な日常があるからこそ、一歩上の「美容」とか「ダイエット」を考える事が出来るわけです。

平穏な日常への感謝の気持ちというのは、忘れてはいけないな、と改めて思います。

 

さて、今日も、かつての私の思い出話を。。。

 

私ね、今では、栄養の仕組みとか、詳しいですね、とか言われますけど、かつての私は、ほんとに無知で、「痩せるかも」「きれいになるかも」という事には、すぐに飛びついて、たくさんお金を使ってきました。

失敗談は、たっくさん持ってます

 

その中でも、１番、無駄使いに終わった、と思うエステの話をしたいと思います。

 

 

私が始めてエステに行ったのは、19歳か、20歳の時。

当時、私は、高校を出て、就職をして、千葉県の船橋市で一人暮らしをしていました。

 

中学生くらいから、ずっとぽっちゃりで生きてきましたが、高校3年生の時に、食事制限ダイエットで、10キロくらい痩せ、就職と共にリバウンド。

３食すべてがコンビニか外食。仕事終わりには、職場の人と毎晩飲みに行って、お酒があまり飲めない分、おつまみを食べまくっていたのですから、今思えば、太って当たり前、の生活なわけですが、そんな生活をしているのに「痩せたい、痩せたい」と年中思っておりました。

 

そんな時に、自宅に入っていた１枚のチラシ。

 

めっちゃきれいになった方のビフォーアフター写真が何人も載っている、大手エステのチラシでした。

運動なし、食事制限なし、代謝がどんどんあがってみるみる痩せる！そんなうたい文句のチラシでした。

 

何やっても痩せないし、無料体験実施中！と書いてあるし、自宅からも近いし、とりあえず１回行ってみよう！

そんな軽い気持ちが芽生えます。

 

（↑何やっても、と言うほど何もやってない癖に、何やっても、と思っていた愚かな私。。。）

 

19歳、20歳の頃の、怖いものなしの感覚って怖いなぁ、と今となっては思います。

何も考えず、躊躇もせず、「無料体験」に惹かれて、サクッと行ってしまいました。

 

始めて入ったエステは、扉をあけると、解放感たっぷり。

これでもか！というくらい、照明が煌々とついた、とにかく明るいところで、もう入ったところで圧倒されている感じ。

 

最初に出てきたのは、「え、これがエステの店員さん？」と思うような、ぽっちゃりした若い人。

私のイメージでは、エステには、スリムできれいな人がたくさん働いていると思っていたので、「エステで仕事してるのに、なんでこの人は太ってるんだろ。だいじょぶか、このエステ。」と思います。

 

面談スペースみたいなところに通され、「少々お待ち下さい」と言われ、次に出てきたのは、きたー！想像どおりの、きれいでスリムな白衣の天使！みたいな人。

 

そうそう、私、この人みたいになりたいのよ～。　と、私の胸は高鳴ります。

 

めっちゃにこやかに、きらきら輝く美貌で、「１番お悩みのところはどこですか？」とか質問されて、多分、おなかとか、太ももとか答えたんだと思うんだけど、「じゃ、まずは、おなか、痩せちゃいましょうか？」って軽い感じで、施術スペースに案内されます。

 

まずは、使い捨ての紙パンツ１枚みたいな格好になって、最初に体重はかって採寸して、写真を撮りまくる。

こんな格好で、写真を撮られまくるなんて、かなり恥ずかしい。

 

んで、何かの飲み物を飲むように言われ、そしてサウナ。

サウナを出たら、ベッドに寝て、そしたら、３人のエステティシャンが、おなかと背中を徹底的に揉んでいきます。

徹底的に、という言い方をしたけど、痛いわけじゃなくて、むしろ気持ちいい感じ。

 

さっきの「めっちゃきれいなエステティシャン」が、「私もこのエステで痩せたんですよ～。」という話をし始める。

 

「え、太ってたんですか？全然想像できなぁい！」

 

「そうそう、私も、何をやっても痩せない、って思っててね～。

でも、このエステで痩せて感激しちゃってね。それで、ここで働き始めたの～。」

 

そんな、嘘かほんとかわからない。今思えば、多分嘘であると思うような会話に、私の胸はどんどん高まっていきました。

 

ハンドマッサージのあとは、いろんな機械で、光を当てたり、振動がぶるぶるきたり、なんだかいろんな事をされました。

 

ひととおりの施術が終わって採寸。アンドまたしても写真撮影。

いろんなクリームやらジェルでびちょ濡れの紙パンツはいたまま、それで写真を撮るとどうなるか。

それはもうご想像のとおり。

こんな格好で写真を撮る事なんて、二度とあって欲しくないものです。

 

でもね。

 

ぎゃ～、ウエストが、8センチも減ってる～！！

 

体重が1キロ以上減ってる～！！

 

感激してしまいました。

 

まぁ、こんなからくりも、今ならすぐにわかるんですけどね。

 

汗を出せば体重は減るし、ちょっとマッサージすれば、その時だけはサイズなんて減るし、もっと言えば、ちょっと姿勢よくさせて採寸すれば、このくらいはあっという間にサイズは変わります。

 

でも、当時は、まったくわからなかったの。ただただ、感動

 

何をやっても痩せなかった私が。。。

（↑何度も言いますが、何をやっても、と言うほど、何もしてない�
��に、本気でそう思っていたから怖い。）

 

たった1時間やちょっとで、こんなに痩せるなんて。

エステってほんとにすごい！

そう思ったのでした。

 

そこから先は、「きれいなエステティシャン」の方の思うがまま。

このコースを受ければ、希望のところまで痩せられると思う。と、80万円のコースを勧められます。

確か、30回のコースだったと思います。

 

ん～、80万円かぁ、高いなぁ。。。と思う私をよそに、

「私も、このコースで痩せたの。すっごくお勧め！安いとねぇ、10万円くらいのコースもあるんだけどね。みんな、結局は、あれもやりたい、これもやりたいって、足していってね。最初からこっちの80万円のコースにしておけばよかった。そっちのほうがお得だった。って言うのよ。」

と、ぐいぐい勧めてきます。

 

ローンを組めば、月々いくらで済むのよ～。って話は、まぁ想定通り。

 

でも、エステティシャンってすごいよね。

多分、私の年齢や、風貌を見て、このくらいなら、なんとかローンを組ませられる金額だ、と思っていたんじゃないかと思う。

 

さらにさらに、

「今週中は、キャンペーン中だから80万円だけど、来週になっちゃうと、100万円になっちゃうの。

もちろん、１回考えて考えてもいいんだけど、契約は、電話じゃできないから、もう１回来るの、めんどくさくなぁい？」

 

これも、今思えば、絶妙だよねぇ。

キャンペーンと称して、早く契約させるのは、こういう商売の定石だけどさ。

あえて、１回帰ってもいい、と言うのが、悪徳じゃないのよ～。もう１回くるのが面倒だろうから、親切で言ってるの～。って感じだもんね。

 

 

ところで、私は、当時、コツコツと貯金をしていて、ようやく100万円が貯まっていた状況でした。

それを使えば、ローンなんて組まずに、80万円のコースが受けられる。。。

でも、ようやく貯めたお金だし、どうしよう。あぁ、でも痩せたいし。

そんな考えが、頭の中をぐるぐるとかけめぐり。。。

 

ええい、これを１回払えば、私は痩せられるんだ！　と思い、結局、勧められるがまま、80万円のコースをご契約。

 

なんて、ちょろい客なんだろう。

 

エステティシャン様の思うがまま、ですな。

 

しかも、ローンじゃなくて、キャッシュですよ。

ローンの審査もしなくて良い。

エステ側からしたら、万々歳だよね。

 

でも、私自身は意気揚々。

これで私も痩せられる！

 

そう思って、1回目の予約をして帰宅。

気分はルンルン。

 

でも、エステで痩せるなんて、かっこ悪いと思っていたから、周囲には秘密。

誰にも言いませんでした。

 

いざ、１回目の施術の日。

 

無料体験の時同様、サウナ　⇒　ハンドマッサージ　⇒　機械　の順で。

 

あぁ、気持ちがいい♡

即座に翌週の予約もいれて、帰宅。

 

 

そして、翌週。２回目の施術の日。

施術中の会話の中で、脚が細くなるといいなぁ、と言ったばかりに、ストッキングを勧められる。

はくだけで脚が細くなるらしく、とにかくすごいらしい。ただし、１足３万円。

電線しないように気をつけてね、と言われるけど、ストッキングって、気をつけてもすぐ電線するよね。

 

それに、や、80万円出費したばかりだし、また貯金しないといけないから、やだよ。

と思ったけど、そのまま本音を発する事はできず。

ん～、考えときます、と答える私。

 

でも、施術中、延々とそのストッキングのすごさの話をされて、少々うんざり。

 

 

翌週、３回目。

施術中の会話の中で、ご飯（お米）が大好きなんですよね、と言ったばかりに、カロリーカットサプリメントを勧められる。

1本で1万円くらいのサプリ。

それを飲むと、いくら食べてもまったく太らないらしい。

そんなバカなことあるわけないのに、若い私はほぼほぼ信じて心が揺れ動く。

でも、80万円出費したばかりだし、今は買いたくない。

 

ん～、考えときます。とまたしても答える私。

この時も、施術中、延々とサプリのすごさの話をされる。

 

翌週、４回目。

ハンドマッサージがなくなる。

サウナに入ったら、いろんな機械で、温められたり、低周波とかいう刺激を与えられて終了。

 

施術中の会話の中で、生理痛がひどくて、と言ったばかりに、骨盤を矯正するガードルを勧められる。

1枚で2万円くらい。ストッキングより安いというのが少々笑える。

でも、洗い替えも考えると、3枚買うのがお勧めらしい。

 

私の答えは、考えときます。

もう、この流れが定番すぎる。

施術中、延々とガードルのすごさの話をされる。

 

 

翌週、５回目。

体重はちっとも変わらない。

この日もハンドマッサージはナシ。サウナと機械で終了。

ハンドマッサージの「気持ちよさ」もなくなり、気持ち的には、中学生の頃、じん帯を痛めて通った整骨院に行っている気分になってくる。

 

施術中の会話の中で、なんだかんだ、食事も変えていかないと体重は落ちていかないんですかね～。と聞いたばっかりに、食事のアドバイスもしていきましょうか？と言われる。もちろん、別料金。

栄養士がしっかり見て指導してくれるから、ちょっと高いんだけど、効果は抜群よ、と。

 

え、食事制限していくんなら、エステにきている意味ないんじゃね？

私は、食事制限したくないから、エステにきたんですけど？

 

そう思�
��つつ、ずばりと言えない私。

 

はぁ。。。と言うのが精いっぱい。

 

行くたびに、別料金の何かを勧められる。

うんざりしてくる。

 

 

翌週、６回目。

予約はいれてあったけど、行きたくない。

どうせまた、何か買うように勧められるんだろな。

「断る」という事が苦手な私にとって、ものすごい苦痛な時間。

 

体重もちっとも減らないし。

ハンドマッサージの気持ちよさも味わえないし。

 

エステはドタキャン。

ドタキャンというか、連絡もしなかったわけだから、無断キャンセル。

ちなみに、ドタキャンも無断キャンセルも、チケット１枚消化。

ただただ無駄になる仕組み。

 

それでも、チケットは、まだ23枚ある。

行かないと無駄にしちゃうなぁ。。。

 

そう思いつつ、電話をかけるのが億劫で、憂鬱で。。。結局かけずに４カ月経過。

ようやく、23枚も無駄にするなんて、もったいなさすぎる！と思い、重い腰をあげて、予約の電話。

 

行ってみたら、チケットは、６カ月で期限切れだと言われる。

え、そんな事言ってた？

いつ来てもいいって言っていたのに。

 

つまり、あと22枚もあるのに、2週間くらいで使いきらないといけない、という事ね？

無理じゃん。

 

というわけで、「今回だけ特別」に、半額で、新たなコースを組んでくれるらしい。

またコース料金払うの？半額って、40万円じゃん！

 

もう、行くたびに、新たな支払いを促される私。

 

 

もうやだ！うんざり！行きたくない！

 

いい加減イヤになったので、おそるおそる、解約を申し出る。

 

「え～、それじゃ、太ったままじゃない！」

 

ぐ、ぐさり！

 

「せっかく通ってるんだから、結果を出さないと！」

 

通っていると言えるのかどうか。
週に１回、機械で温めて、低周波みたいのあてるだけで痩せると思えないんですけど。

 

「私も最初は半信半疑だったわ。」

 

私も最初は半信半疑だったけど、今は、100％疑わしいと。。。

 

いろいろ思いつつも、強く言い返す事はできず、出た言葉は。。。

「じゃぁ、来週は、●曜日にお願いできますか？それまでに考えます。」

 

おいおい、解約どころか、予約かい！と内心自分で突っ込みつつ、

でもね、購入したチケットの買い取りはしてない。って会話の中で言っていたから、予約しといて、来なけりゃいいや、と思ったのよね。

 

当時は、エステの途中解約の法律とかもなかったから、私みたいな人がわんさかいたんだろうと思う。

 

めっちゃ出費は痛いけど、私がバカだったんだから仕方ない、と思い、泣き寝入り。

 

 

幸いにも（？）、エステに行っている事は、誰にも言っていない。

またコツコツ貯金をためて、今後も誰にもばれないようにしよう。

そんなへんてこな決意をするのでした。

 

 

後に、友人が、別のエステだけど、大手のエステで働き始めて聞いたのですが、とにかく大変なのが、「物販ノルマ」なのだそうです。

だから、お客様がくるたびに、いろんなものを勧めるのだそうな。

 

あぁ、納得。だから、会話をするたびに、モノを勧められていたんだ。

 

結局、この大手エステメーカーで支払ったお金は、80万円。

減った体重。　０kg。

 

 

「エステティシャンの義務は、お客様の体重を減らす事ではなくて、物販ノルマをこなす事。」

 

友人のこの言葉がずさりと突き刺さるのでした。

 

 

今は、途中解約の法律もあるし、すべてのエステが同じという話ではないと思います（多分）。

要は、「お金を払えば痩せる」なんて考えが、いかにおろかであるか、という話です。

 

週に１回、機械で温めて、低周波あてるだけじゃ、痩せないっす。

そりゃそうだ。そんなに簡単に痩せるなら、誰も苦労はしていないよね～。

20年以上前のお話でした。

 

こんな経験があるからこそ、今は、サプリメントをご購入いただいているお客様へのアドバイスは、一切無料です。

食事のアドバイスもがっつりしています。

「こんなにアドバイスしてくれるの？なんで無料なの？」って聞かれる時もありますが。。。要は、こんな経験があるからなんですね～。

や～、お恥ずかしい過去の話です。

 

 

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A post shared by (@hatsumicampbell) on Sep 20, 2018 at 3:00am PDT