悩んだり、落ち込んだりする人は、自分にも他人にも厳しい人が多いようです。

何んとかなるさ！　と思いながら適当に生きてきて、うつ状態になる人はいないものです。

でも、こういう人に、もうちょっと肩の力を抜いていいんですよ！　もう少しいい加減になってもいいんですよ！　といったところで、はい！そうですね！　といい加減な人間に変身できるものではありません。

彼らは、約束の時間に遅れてくる、いいかげんな人間に腹を立てたり、期限通りに仕事をしない人に腹を立てるものです。

彼らは、いつも迷惑をかけられる方です。

自分は約束の時間通りにその場所に行き、人様に迷惑をかけないようにがんばっているからです。

そして、そういう人間のほうが、いい加減な人間よりずっといいと思っています。

迷惑をかける人より、かけない人のほうが、偉いと思っているのだから、なかなか変わりようもないのです。

その人が今まで自分が、良くないことだと信じてきたことをしなければならないのですから、たいへんです。

自分のことが、とことんいやにならなければ、人間、そう簡単にかわるものでもないのです。

そこで、私の考えですが、違う人間に大変身しなくともいいのです。

皆さんは、今まで通りの人間でいいのです。

でも、自分がこうでなければならない！　こうしなくては！　こうあるべきなのだ！　と固く信じてきた信念を、少しだけ柔軟にしてみるといいと思うのです。

いきなり反対の価値観を、信じろといっても無理なものです。

そんなことをしても、ひとつの極からもうひとつの極へ極端に移動しただけで、本質的には何も変わらないはずです。

それよりもAであってもいいし、Bであってもいい、時にはCでもいい、必ずしもDでなくともいい、というくらいに、考え方の幅を広げて見るのもいいことです。

皆さんの悩んでいることに必ず、こうでなければ、という信念がからんでいるはずです。

その思い込みを、なしくずしにしていくことから始めて見ることです。

なしくずしにするために、○○しても大丈夫！　と呪文のように唱えて見ることです。

そして次からは、大丈夫宣言を考えて見るといいのです。

気持ちを楽にしたい時、この呪文を唱えて見てほしいです。

カチカチに固まった心を、ほぐして辛くするために、な～んだ！これで大丈夫だ！　とつぶやいて見ることです。