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東北新幹線では名前も行先も多種多様な新幹線が運行されています。
そのうち、速達タイプの「はやぶさ」「はやて」「こまち」は全車指定席であり、自由席はありません。
さらに1時間に1,2本程度しか運行されておらず、週末に、しかも直前に指定席を確保することは難しいです。
そして、「やまびこ」も指定席が満席になれば、残されるのは自由席です。
席の確保のために並ぶのは面倒だし座れるかも分からないしとネガティブな要素だらけですが、
「案外、自由席も捨てたもんじゃない」
ということを伝えるため、新幹線自由席について解説します。
自由席は少し安いという理由で乗ろうとしている方へ
新幹線に安く乗るために実践している方法をお教えします。
東京~仙台間を走る「やまびこ号」、利用区間は東京→仙台、仙台→東京に焦点を絞ります。
まず車両の説明から。
2020年現在、やまびこは主に
ピンクと青色の車両、E2系(車両の説明は)と
ピンクと緑色のE5系(車両の説明は)で運用されています。
紫と緑色のH5系も存在しますが、座席数と配置はE5系と共通になっています。
E2系とE5系では色々と車内に違いがありますが、あえて1つに絞れば
コンセントが確実にあるかどうか
です。
E5系では窓側もしくは車端部に座ることが出来れば確実に使うことが出来ます。
最後部にも設置されてはいますが、壁面にあるので最前列に座らないと使うのは難しいです。
新しいものでは通路側(座席後部)にも設置されているE5系もあります。
E2系では一部の編成でコンセントが設置されている可能性がありますが、確実にあるわけではないので注意が必要です。
最近ではマストアイテムとなりつつあるコンセント、これがあるかどうか分からない通路側の指定席しか取れない場合には自由席の窓側を狙うというのも1つの方法です。
E5系で運行されるか、E2系で運行されるかは
時刻表を見た時に
設備にグランクラスがあるかどうか
で判断することが出来ます。
例えば、インターネットでJR東日本の時刻表を見たとき、E5系で運行されるやまびこは
グランクラスの設備が表示されています。
ただし、運転日によってE2系に変更される可能性もあるので注意しましょう。
つばさが一緒に表示されるやまびこは全てE2系となっています。
E2系で運行されるやまびこはグランクラスの記載がありません。
運転日によっては逆にE5系に変更されるケースもあるのでよく確認してみましょう。
次は狙う列車。
やまびこ号は大きく分けると
(1)番号が2ケタの盛岡やまびこ
(2)番号が100台の仙台やまびこ
(3)番号が200台の仙台やまびこ
の3つに分けられます。
(1)盛岡やまびこ
停車パターン:上野、大宮、宇都宮、郡山、福島、仙台~盛岡の各駅
特徴:はやぶさに追い抜かされるのは1回か2回、比較的速いタイプ
やまびこの中でも比較的速く、はやぶさに追い抜かされないタイプも存在します。
運転区間が長く、仙台以北へ向かう人も乗車するため、乗客はやや集中する傾向があります。
仙台からだと既に乗車している人が多いので、オススメはしません。
E2系、E5系のいずれかの車両で運行されるので、先述のグランクラスの有無を確認してみましょう。
(2)番号が100台の仙台やまびこ
停車パターン:上野、大宮、宇都宮、郡山、福島、(白石蔵王)、
特徴:一部を除き、福島でつばさと連結する
福島でつばさと併合・分割のため少々停車し、ロスが大きいためあまりオススメしません。
番号が100台でE5系で運転されるならば、停車駅もそこそこなので、おすすめの列車です。
全て仙台発着のため、仙台から乗車する場合、座れる可能性は高いです。
(3)番号が200台の仙台やまびこ
停車駅パターン:東京~仙台間の各駅停車
特徴:停車駅が多く、最も遅いタイプのやまびこ
各駅停車か1駅のみ通過と行った所要時間が最も長くなるタイプのやまびこです。
こちらも全て仙台発着のため、仙台から乗車する場合、座れる可能性は高いです。
○ここまでのまとめ
・グランクラス連結の新幹線に乗る
・東京から乗る場合は始発なので3種類とも選択肢に入る
・大宮などの途中駅から乗車する場合は乗客が集中する(1)よりも(2)(3)のやまびこに乗る方が座れる可能性が高い
・仙台から乗る場合にも(2)(3)のやまびこに乗る
次は狙う号車。
列車によって変わりますが、多くは
東京寄りの前4両、1~4号車まで
が必ず自由席になります。
東京行きの場合は一番前の方が自由席になります。
そして、
偶数号車の方が座席が多い
です。
2・4号車は100席なので、少しでも確率を上げるのであれば偶数号車を狙うのが良いでしょう。
4号車の方が階段やエスカレーターに近い駅が多いせいか混んでいるので、2号車の方がより座れる確率は上がるかもしれません。
特にE5系の1号車は29席しかないので、列に並んでいる人や乗っている人が多いからと言って、1号車まで行ってしまうのは危険です。
途中駅から乗る時にも気をつけましょう。
仮に満席だったとしても全員が終点まで乗るわけではないので、デッキではなく車内、デッキにいた場合でも車内への扉の近くで座席が空くのを待つのもテクニックの1つです。
ちなみに2人がけの席の場合、隣に大きな荷物やスーツケースを置いて占領してるケースも見受けられるので、「ここに座ってもいいですか?」と声を掛けるのもテクニックです(苦笑)
声を掛ける勇気がなかったとしても車掌が通りかかれば、強制的に1席空く可能性があるので、目をつけておくと良いでしょう。
ここまでは10両編成のやまびこ号を前提に扱ってきましたが、
中には17両編成で運行されるやまびこ号も存在します。
この編成の特徴は自由席が東京方1~4号車に加えて
12~17号車も自由席になっている
ということです。
しかも、窓側にはコンセントがあります。
こまち号で使用されるE6系(車両の説明は)が使用され、11号車のグリーン車を除き、こまち側の普通車は全て自由席です。
(稀に12・13号車が指定席になることもあり)
ただし、書店で販売されている(またはみどりの窓口に置かれている)大きな時刻表でしか公式に運用を確認することができません。
また駅の階段やエスカレーターから遠いことが多いですが、だからこそ、東京方の先頭にだけ自由席があると一般の利用者は思っているせいか、乗客はやや少なめの印象を受けます。
2020年現在、運行変更がなければ、
下り 43・205・213・217・219・223号
上り 52・126・152・204・206・290号
は17両編成で運行されます。
早朝の仙台始発やまびこ、夕方~夜の仙台行やまびこに以上が多いです。
また盛岡やまびこにも使用されることから着席できる確率はややアップすると思います。
また
旧こまち車両であるで運行される車両もあります。
こちらは12~16号車が自由席となっています。
ちなみに15・16号車は前後間隔が少し狭いです。
2020年現在、運用に変更がなければ
下り 45・215号
上り 50・202号
は16両編成で運行されます。
E6系を使用した17両編成が代走するケースも少なくないようです。
○自由席の座り方まとめ
・グランクラス連結の新幹線を狙う
・仙台発着のやまびこを狙う
・10両編成の場合、偶数号車を狙う
・満席でも、車内で途中駅での空席を狙う
・16/17両編成の場合、12号車以降を狙う
指定券を確保できなかった場合でも新幹線の選択肢はあります。
昔は自由席と指定席では座席の快適性に格差があったこともありましたが、東北新幹線ではありません。
やまびこに乗る際には時刻表を確認し、少しでも快適な旅を楽しんでください。
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